洋菓子の種類と名前一覧!意味や特徴・良さと魅力は?

洋菓子の種類と名前一覧!意味や特徴・良さと魅力は?
洋菓子の種類は、西洋で生まれた菓子でありながら、日本でも広く愛されています。しかし、洋菓子の種類や名前の由来を知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、主要な洋菓子の名前と種類を一覧で紹介します。さらに洋菓子の魅力、国別の代表的な洋菓子も説明します。

洋菓子とは?

洋菓子とは、西洋を起源としたお菓子の総称で、日本の伝統的な和菓子と対になる言葉です。洋菓子が日本に初めてやってきたのは室町時代の16世紀です。1543年にポルトガル船が種子島に漂着したことがきっかけで伝来しました。

その後も様々な洋菓子が日本に伝えられ、今では多くの人に愛され、さまざまなお店やブランドが存在します。

洋菓子は甘さや風味、見た目の美しさなどが特徴で、お祝いや贈り物、自分へのご褒美として楽しまれています。洋菓子は西洋の文化と食の一部ですが、日本のお菓子文化にも欠かせない存在です。

洋菓子の種類

ここでは洋菓子の種類について、水分量による分類を説明します。

生菓子

生菓子は水分量が30%以上のものです。特徴はしっとりしていて食べやすく人気のお菓子がたくさんあることです。日持ちはあまりしないため、早めに食べる必要があります。

手作りで丁寧に作られることが多く、職人の技術や感性が重要です。また、素材の風味や食感を活かすために、シンプルな味付けがされることもあります。

半生菓子

半生菓子は水分量が10〜30%のものです。生菓子と比べると水分量は少ないですが、適度に柔らかく、風味も豊かです。

半生菓子は保存が比較的容易で、数日から数週間保存することができます。

干菓子

干菓子は水分量が10%以下のものです。賞味期限が比較的長く長期保存することができます。また、持ち運びしやすいという特徴もあります。

干菓子は、水分量の低さから、独特の風味や食感が生まれます。乾燥しているため、サクサクとした食感や、口の中でほろりと崩れる感触があります。また、砂糖の甘さが際立ち、お茶やコーヒーとの相性も良いです。

生菓子の種類と意味や特徴

生菓子の種類と意味や特徴
ここでは生菓子の種類と意味や特徴について紹介していきます。

ショートケーキ

日本でのショートケーキの一般的なイメージは、スポンジケーキにいちごと生クリームを使ったものですが、その他のものも含まれます。層を重ねて作られるため、レイヤーケーキと呼ばれることもあります。

ショートケーキの名前の由来は諸説あり、英語の「short:もろい・砕けやすい」やお菓子の原料の「shortening:油脂」であるというものがあります。

ロールケーキ

ロールケーキは、スポンジケーキを薄く長方形に焼き、ジャムやクリーム、果物を巻いたデザートです。種類には、ジャムを巻いたものやフルーツを使用したものなどがあります。

スポンジ生地にはココアやコーヒー、抹茶を混ぜることもあります。完成時には円柱状になり、食べる時には適当な厚さに切って提供されます。

シフォンケーキ

シフォンケーキはアメリカ発祥の菓子で、穴が空いた形が特徴です。メレンゲを使い、軽くてふんわりとした食感があります。

シフォンケーキの名前は、絹織物のようにきめ細かい生地の様子からきています。様々な種類のシフォンケーキがあり、チョコレート系やフルーツ系などがあります。

パウンドケーキ

パウンドケーキはイギリス発祥のお菓子でバターケーキのひとつです。材料である小麦粉・バター・砂糖・卵を1ポンドずつ使って作ることが名前の由来です。

しっとりして柔らかく、シンプルな見た目が特徴です。

モンブラン

モンブランは、フランス語で「白い山」を意味し、フランスとイタリアの国境にある「モンブラン」という山が由来です。

栗のモンブランには、黄色い栗と茶色い栗の2種類があります。黄色い栗のモンブランは日本人が作り出したオリジナルで、栗の甘露煮を使っています。茶色い栗のモンブランは渋皮ごと煮込んだものを使っています。

シュークリーム

シューはフランス語で「キャベツ」を意味し、焼き上がりの形がキャベツに似ていることから名付けられました。シュークリームは、中が空洞になるように焼いた生地にクリームを詰めたものです。

中に詰めるクリームの種類や味は様々なバリエーションがあり、代表的なものはカスタードクリームで、甘くて濃厚な味わいが特徴です。他にもチョコレートクリームやフルーツクリームなどもあります。

エクレア

エクレアはフランス発祥の菓子で、シュー生地の中にクリームやガナッシュを絞り、チョコレートやフォンダンでコーティングしたものです。

エクレアの中に挟むものの種類はたくさんあり、バニラ、カスタード、フルーツなど様々な味が楽しめます。見た目は細長い形状で、食べやすいのが特徴です。

ワッフル

ワッフルはオランダ語の「wafel:蜂の巣」が由来です。ワッフルには、ベルギーワッフルとアメリカンワッフルの2種類があります。

ベルギーワッフルはイーストで発酵させて作るのに対し、アメリカンワッフルはベーキングパウダーを使用して発酵させずに作ります。

クレープ

クレープは、フランス北西部のブルターニュ地方が発祥で、小麦粉を薄く焼いたお菓子です。元になっているのは蕎麦粉で作ったガレットです。

日本では巻いてクリームやフルーツをのせてよく食べられます。クレープにはさまざまな種類があり、例えば、甘いフルーツをトッピングしたスイーツクレープや、ハムやチーズを具にしたサヴォリークレープなどがあります。

半生菓子の種類と意味や特徴

	半生菓子の種類と意味や特徴
ここからは半生菓子の種類と意味や特徴について解説していきます。

パネトーネ

パネトーネはイタリアのクリスマス伝統菓子で、ドーム型の大きなパンです。

レーズンやドライフルーツ、チョコレート、ピスタチオなどが入ったものがあります。特徴はふんわりとした食感と豊かな香り、そして美しいドームの形です。

シュトーレン

シュトーレンという名前の由来は、ドイツ語で「坑道」を意味する単語からなど、諸説あります。

シュトーレンはドイツの伝統的なお菓子で、生地にたっぷりのドライフルーツやクルミなどのナッツ類が入っています。表面には粉糖がたくさんかかっており、雪が積もっているような見た目が特徴です。

オランジェット

オランジェットはフランス生まれのお菓子で、柑橘類の皮を砂糖漬けにしてチョコレートで包んだものです。

苦味のあるピールと甘いチョコレートの組み合わせが特徴で、深い香りが楽しめます。グレープフルーツや柚子など、様々な柑橘類で作ることもできます。

マロングラッセ

マロングラッセとは、栗を砂糖で煮て糖衣を施したものです。チョコレートや抹茶などのフレーバーが加えられたバリエーションも存在します。

マロングラッセの特徴は、栗の風味がしっかりと残りながら、砂糖の甘さと絶妙なバランスを保っていることです。

タルト

タルトとは、生地で作った器にクリームやフルーツをのせて、焼いたお菓子です。タルトは、直径約20cmほどで、複数人で食べることができます。

サクサクした食感が特徴で、生地にはシュクレ、サブレ、ブリゼなどが使われます。

レモンピール

レモンピールは砂糖で煮詰め、乾燥させて作ります。さわやかな酸味と甘み、ほろ苦さがあります。レモンピールは香りが豊かでハーブティー、ケーキ、マフィンなどに入れたりして食べることができます。

干菓子の種類と意味や特徴

	干菓子の種類と意味や特徴
ここからは干菓子の種類と意味や特徴について解説していきます。

チョコレート

チョコレートは、カカオの種子を発酵・焙煎したカカオマス、ココアバター、砂糖、粉乳が原料のお菓子です

チョコレートにはカカオと粉乳の配合比率によって種類があります。まず、ビターチョコレートはカカオの含有量が高く、苦みが特徴です。ミルクチョコレートはカカオに粉乳が加えられ、まろやかな甘さがあります。ホワイトチョコレートはココアバターを主成分とし、甘くクリーミーな味わいです。

キャラメル

キャラメルは、生クリームや牛乳、バター、砂糖を煮詰めて作ります。粘りと甘さが特徴です。キャラメルにはフルーツやナッツを加えたバリエーションもあります。これにより、食感や風味が豊かになります。

チューインガム

チューインガムは、植物性樹脂などで作ったガムベースに砂糖や香料などを加えて作られます。チューインガムにはフルーツ味やミント味などの人気のある味だけでなく、チョコレートやコーヒーなどの特別な味もあります。

ビスケット

ビスケットは小麦粉や砂糖などを混ぜて焼いたもので、サクサクとした食感が特徴です。本来はクッキーと同じものを指しますが、日本では区別するために基準があり、糖分と脂肪分が全体の40%以上含まれていて、手作り風の見た目のものはクッキーと定義されています。

ポテトチップス

ポテトチップスとは、じゃがいもを薄く輪切りにして油で揚げ、塩などで味をつけたものです。日本でもおやつとしてよく食べられ、大手メーカーからも様々なフレーバーのものが販売されています。

洋菓子の良さと魅力3つ

ここでは洋菓子の良さと魅力を紹介していきます。

1. 多様性がある

洋菓子は、世界中の様々な国や地域の伝統や文化が反映されたものがたくさんあります。

例えば、フランスのエクレアやイタリアのティラミスなど、それぞれの国で愛される独自のスイーツがあります。

また、洋菓子はバラエティに富んだ味や食感を楽しむことができます。チョコレートケーキの濃厚な甘さやクッキーのサクサクした食感など、多種多様な洋菓子があり、飽きることがありません。

2. 見た目を楽しめる

洋菓子は、その華やかなデザインや色彩が特徴的です。ケーキやマカロンなどは、繊細な装飾や鮮やかな色使いが施されており、見るだけでも楽しむことができます。

また、洋菓子は季節やイベントに合わせた特別なデザインのものも多く、パーティーやプレゼントに最適です。

3. 技術と創造性

洋菓子は、高度な技術と緻密な計算が必要な場合があります。例えば、シュークリームの中に空洞を作る技術や、マカロンの均一な形状を作る技術などがあります。

また、洋菓子職人は、新しい味や組み合わせを考え出し、常に進化し続けています。洋菓子は食べるだけでなく、その製造過程や背後にある技術にも興味を持つことができます。

国別の代表的な洋菓子

	国別の代表的な洋菓子
ここからは国別の代表的な洋菓子について紹介していきます。

イギリス

イギリスの代表的な洋菓子はたくさんありますが、その中でも特に有名なものを紹介します。まずは「スコーン」です。クリームやジャムと一緒に食べることが多く、ティータイムに欠かせないお菓子です。

次に「ビクトリアサンドイッチケーキ」は、イギリスで最もポピュラーなケーキです。スポンジケーキとジャム、クリームを重ねたシンプルながら美味しいケーキです。

フランス

フランスにも代表的な洋菓子はたくさんあります。まずエクレアはチョコレートでコーティングされた細長いシュー皮の中にホイップクリームやカスタードクリームが詰まったお菓子です。

次に、モンブランは栗などを原料としたクリームを使ったケーキで、見た目も美しいです。また、マドレーヌはシェル型の焼き菓子で、バターの風味が特徴的です。

アメリカ

アメリカの代表的な洋菓子と言えば、チョコレートチップクッキーやアップルパイが有名です。チョコレートチップクッキーは、甘さとほろ苦さが絶妙で、アメリカ人にとっての定番スイーツです。

アップルパイは、シナモンやナツメグの香りが広がり、サクサクのパイ生地とジューシーなリンゴが絶妙な組み合わせです。

イタリア

イタリアの代表的な洋菓子は、ティラミスとパンナコッタです。ティラミスはマスカルポーネチーズとココアパウダーが特徴の絶品スイーツで、「私を元気づけて」という意味があります。

パンナコッタは生クリームを使ったプリンのようなお菓子です。どちらも日本でも人気で、イタリア気分を味わえます。

スペイン

スペインの代表的な洋菓子といえば、まずチュロスです。チュロスは揚げた生地に、シナモンや砂糖をまぶして食べる人気のスイーツです。

次に、フランは滑らかなカスタードクリームを焼いたもので、クリーミーな美味しさがあります。また、タルタ・デ・サンティアゴはアーモンドを使ったタルトで、しっとりとした食感が特徴です。

ドイツ

ドイツの代表的な洋菓子は、シュトーレンとバウムクーヘンです。シュトーレンは冬のスイーツで、レーズンやクルミが入った素朴な味わいが特徴です。

バウムクーヘンはドイツ発祥のケーキで、独特の層状の焼き加減が特徴です。どちらのお菓子もドイツの伝統的な味わいを楽しむことができます。

スイス

スイスの代表的な洋菓子と言えば「チョコレート」です。スイスは世界的に有名なチョコレートの生産国であり、高品質なチョコレートがたくさんあります。

特にリンツやトブラローネなどのブランドは有名で、様々なフレーバーや形状のチョコレートが楽しめます。

ベルギー

ベルギーワッフルはサクサクの生地と砂糖が特徴的で、世界的に人気です。チョコレートも有名で、ゴディバやピエール マルコリーニなどがおすすめ。

プラリネやトリュフも楽しめます。ベルギーのスイーツは豊富で、バターケーキやシュークリームも絶品です。

オーストラリア

オーストラリアではパブロバやラミントンが人気です。パブロバは、焼いたメレンゲに生クリームやフルーツを盛り付けたお菓子です。

ラミントンは、四角いスポンジ生地をチョコレートソースでコーティングし、ココナッツをまぶしたものです。

カナダ

カナダではメープルクッキーが有名です。生地にメープルシロップやメープルシュガーなどを練り込んだクッキーです。

様々な洋菓子を食べてみよう

洋菓子の種類と名前、それぞれの特徴などについて詳しく説明しました。洋菓子は西洋で生まれた菓子であり、日本でも多くの人々に愛されています。ぜひこの機会に様々な洋菓子を食べ比べてみてください。

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