夏が近づくと職場や家庭でのお中元のやりとりをどうするか考えている人も多いでしょう。お世話になった相手に失礼のないよう、渡し方のマナーには注意しておきたいところです。
こちらの記事ではお中元の渡し方について詳しく解説します。
お中元は7月1日〜7月15日が一般的です。6月に入ったらお中元で誰に何を贈るかなど、準備を始めていきましょう。
近年では配送を利用する人が増え、荷物の集中によって配送が遅れることを避けるために、依然と比べると時期がやや早まっています。6月下旬頃から発送して渡す人が増えています。
お中元の贈り物には一般的にのし紙をかけます。そして表書きには「御中元」または「お中元」と書き、下部に贈り主の名前を書きます。
この時、毛筆や筆ペンなどを使うようにしましょう。もし毛筆や筆ペンがない場合や書き方に自信がない場合は百貨店などの売り場で頼むのもおすすめです。
また、のし紙には「紅白花結び」の水引のついたものを使いましょう。ほどけやすい花結びは何度でも使うことができ、おめでたいことを繰り返す意味合いがあるため、継続的にやり取りをすることになるお中元にはぴったりです。
贈り相手の家庭が喪中の場合でもお中元を贈ることは可能です。ただし、その場合には特別な配慮が必要で、慶事を連想する華やかな紅白の水引は避け、無地の紙にするようにしましょう。
参考:お中元ののしと書き方!名入れは?
お中元を贈るときは包装紙で包むようにしましょう。このとき、内のし・外のしのどちらにするか状況によって決めるようにしてください。
内のし:箱にのし紙を掛け、その上から包装紙で包む
外のし:箱を包装紙で包んだあと、のし紙を掛ける
配送の場合にはのし紙が傷つくことを避けるため、内のしが一般的です。
手渡しの場合にどちらにすべきというルールはありませんが、外のしであれば、渡すときにお中元であることが分かりやすいでしょう。ただ、手渡しであっても持ち運ぶ際に傷つくおそれがあるなら内のしが安全です。
お中元を手渡しするとき、正式には風呂敷に包んで持参することがマナーとされています。しかし、現在では紙袋で持参しても問題はありません。この時の紙袋は未使用の新品を用意しましょう。
百貨店などでお中元を購入したときは手渡すための紙袋を、商品を購入した際の紙袋とは別に用意してもらうことをおすすめします。
また、お中元を手渡した後の風呂敷や紙袋は置いて帰らず、必ず持ち帰るようにしましょう。
ただし、出先や取引先の職場で手渡す場合には品物を持ち帰るのに紙袋が必要なことがあるため、相手の様子を伺いながら紙袋のまま手渡すべきか判断しましょう。
相手のところへ訪問した際にお中元を手渡すタイミングですが、まず訪問してすぐに手渡すのは避けましょう。
室内へ通された場合には挨拶の後に時間を取ってくれたことへの感謝の気持ちを伝えてから手渡すようにしてください。
この時、渡すタイミングは座布団やいすに座る前が良いとされています。急な訪問となってしまい、玄関先で手渡すことになった場合でも丁寧に挨拶をしてから手渡すことは同様です。
お中元を手渡す場合は、室内へ通される時と、玄関先で渡す時があります。
まず室内へ通されるときは、座る前に風呂敷や紙袋から品物を丁寧に取り出し、品物を自分のほうへ向けてのしや包装紙に破れや汚れがないかを確認します。その後、品物をゆっくりと回転させて相手のほうへ向け、両手で手渡しましょう。
玄関先で手渡すときは、利き手とは逆の手で風呂敷や紙袋ごと品物を持ち、利き手で風呂敷や紙袋から品物を取り出します。
その後、品物を利き手とは逆の手に持ちかえて、風呂敷や紙袋はかさばらないように利き手で簡単に畳んで持ちます。
そして、品物を両手で持って相手に向けて手渡しましょう。
会社・取引先などへお中元を贈る場合、特別に決まった挨拶やセリフはありません。「いつもお世話になっております」「引き続きよろしくお願いいたします」などの奇をてらわない挨拶を言い添えるようにしましょう。
このとき、よく耳にする「つまらないものですが」とは言わないようにしましょう。たとえ謙遜のつもりでも印象のよい言葉ではなく、避けるのが無難です。
家族や親戚にお中元を贈る場合にも、特別に決まった挨拶はありません。ただし、互いによく知った家族や親戚ですので、取引先に贈る場合のようにかしこまる必要はありません。
「いつもありがとうございます」「ほんの気持ちです」「これからもよろしくお願いします」など、日頃の感謝の気持ちをこめた挨拶の言葉を言い添えるようにしましょう。
取引先などへお中元を贈る場合、挨拶の言葉とともに「心ばかりですが」「職場の皆さんでどうぞ」などの言葉を言い添えるようにしましょう。
特に、手渡す相手だけでなく職場全体で楽しんでもらえるようにと言い添えることで、贈り先の職場に対する感謝の気持ちを表すことができ、ビジネスとしての関係にとどまらない温かい気持ちのこもった贈り物になることでしょう。
家族や親戚にお中元を贈る場合は、「お口に合えばよいのですが」「家族の皆さんでどうぞ」などと言い添えるようにしましょう。
特に、相手の好みに合うか心配するような言葉や、あえて相手の好物を選んで贈る場合など相手のことを気遣うような言葉を言い添えるとより良い印象となります。
ただし、限定品や有名店の品物であるなどの話は品物のことを自慢するような印象となるため避けるようにしましょう。互いによく知った家族や親戚だからこそ、相手のことを思いやり、感謝する気持ちを忘れないようにしてください。
お中元は正月から夏までの半年間にお世話になった感謝の気持ちを伝える贈り物です。そのため、本来は相手の元へ出向いて手渡すものとされています。
しかし、相手が遠方の場合や、互いに仕事や所用で都合を合わせることが難しい場合には、配送であっても失礼には当たらないとされています。
ただし、その場合に注意する必要があるのが配送にかかる時間で、特に荷物の集中するお中元のピークの時期や道路の混雑するお盆の時期には配送も遅れがちです。
たとえ配送の都合であってもお盆を過ぎてからお中元が届いてしまうのはあまり良いことではありません。配送でお中元を贈ることになった場合にはできるだけ早めに準備を始めるようにしましょう。
お中元の配送方法は他の荷物を送る場合と大きくは変わりません。ただし、いくつかの点に注意する必要があります。
まず注意したいのが配送の日時です。生ものや傷みやすい品物を贈る場合には、相手が確実に受け取ることのできる日時をあらかじめ確認して指定するようにしましょう。
暑い時期ですので、特に生ものや暑さに弱い品物を贈る場合にはクール指定とすることも忘れないようにしてください。
また、配送に時間がかかりがちな時期であるため、お中元の時期のギリギリに準備を始めるのではなく、余裕をもって発送することもポイントです。
お中元を配送する場合には、品物に貼り付ける伝票にも注意しましょう。
相手の名前をはっきりと記載することはもちろんですが、贈り先がマンションやビルなどの場合には部屋番号の記載を忘れないようにしてください。部屋番号がわからずに配送に時間がかかってしまうとせっかくの贈り物が傷んでしまうおそれがあります。
<宛名>
会社へ贈る場合の宛名書きは、「会社名」「部署名(所属先)」「名前」を書きます。そして名前は責任者の名前を書きましょう。部署なら部長、支店なら支店長の名前を書きます。
大きな会社に贈る場合に名前を書いていないと、どこに贈られたものかわからずに、社内でさまよってしまう可能性があります。
<品名>
品名を明記することも忘れないでください。
手渡しのように品物について説明する機会がないため、荷物の中身が食品ですぐに冷蔵庫へしまったほうがいいものなのか、常温で保管してもいいものなのかなどが外からはわかりません。
届いてからの対応が相手にとってわかりやすいように配慮することも喜ばれる贈り物となるポイントです。
お中元を宅急便や郵便局で贈る場合、購入した品物をあらかじめ梱包して発送できる状態にし、コンビニや宅急便の営業所、郵便局へ持ち込むようにしましょう。
クール便の指定がある場合はその旨を申し出ることを忘れないようにしてください。
また、お中元は自分で購入して配送手続きをしなくても、百貨店などの通販サイトから購入し、直接相手の元へお中元を贈ることもできます。
実際に商品を見たいという方は店舗で選んでその場で配送手続きもできますので、仕事が忙しくて手渡しできない、遠方で出向くことが難しい場合は配送を利用しましょう。
お中元の渡し方のマナーについて詳しく解説しました。お世話になった方にお中元を渡すときはこの記事の内容を参考に注意して渡してみてください。きっと感謝の気持ちが伝わり、喜んでもらえるはずです。
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