1968年、埼玉県生まれ。星空写真家、プラネタリウム映像クリエイター。プラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」は国内をはじめ欧米・アジアで累計100館を超えるプラネタリウムで上映され、観客動員数100万人を突破。写真家としても人気を博し、写真集『星月夜への招待』『天空讃歌』『悠久の宙』『星と海の楽園』『天空への願い』『Starry Nights』、フォトエッセイ集『一瞬の宇宙』、入門書『星空の楽しみかた』などを刊行。天文普及とアーティストとしての功績をたたえられ、小惑星11949番はKagayayutaka(カガヤユタカ)と命名されている。花巻イーハトーブ大使。
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私たちの身体とまわりの自然はつながっています。そして海も大気も、太陽系も、はるか彼方の宇宙もひとつながりに繋がった世界です。そして人の営みも宇宙の大きな流れの中では自然な姿なのだと思っています。
その世界が愛しく感じた時、私はレンズを向けたくなります。その時の気持ちを鮮明に記録したいからです。
私が写真を本格的に始めたのは中学生のころでした。当時は自宅の庭で星の写真を撮り、フィルムを自分で現像、毎晩のようにお風呂場を暗室にしてプリントすることに熱中していました。40年たった今、カメラの性能のおかげで、人間の目に見えないものまで写し撮れるようになりました。後から写真を見て、自分はこんな光景の中にいたのだと体験が底上げされるような感覚になることもあります。写真を撮っていてよかったなと思う瞬間です。
撮影場所は世界中に広がり、「宇宙の中の惑星地球」を感じる景色をこの目で見たくて、あちらこちらにでかけ、現場からインターネットのツイッターなどで写真を発表しはじめました。私にとって写真は絵画作品や映像作品と同じように、あこがれの世界を心に写し取り、印象を伝える手段の一つなのだと気がつきました。見てくださった方々からたくさんのお声をいただいたことが大きな励みになり、力をいただきました。
私の写真を見てくださったみなさまが、神秘に夢を馳せたり、ホッと幸せな気持ちになっていただけたら幸いです。
光に透かしたとき、星や空の輝きが見事に再現できるので気に入っています。