1年の感謝の気持ちや年末の挨拶として贈られるお歳暮。近年では配送で送ることが増えましたが、これまでは直接訪問して手渡しすることの多い行事でした。
お歳暮は感謝の気持ちが最も伝えやすい反面、おさえておくべきマナーを理解しておかないとかえって失礼になってしまうこともあります。
こちらではお歳暮の時期や訪問のタイミング、渡す時の挨拶まで、お歳暮の手渡しのやり方を細かく解説しています。
お歳暮は年末の挨拶として、一般的には11月下旬から12月初めに贈ります。12月は年の瀬が近づいてくると何かと忙しくなることが多く、相手も時間を作ることが難しくなるので、12月20日頃までには渡しましょう。
最近では11月後半にお歳暮を贈ることも増えましたが、直接渡す場合は11月だとまだ早く感じる方が多いため、なるべく12月初旬から20日頃までに渡すのが好ましいでしょう。
ビジネスの場合、12月の最初の商談のときに渡すのも差し支えありません。
相手の自宅などに訪問し貴重な時間をいただくのですから、お歳暮を渡す時間帯は相手の都合を優先します。
朝早い時間帯や、お昼時、夕食の準備等で忙しくなる夕方以降は避けるのが一般的です。
こちらから相手の都合を尋ねる際には、午前10時〜11時半、午後1時半〜5時頃を提案しましょう。その上で相手から別の時間帯を指定されたら、従うようにします。
1年の締めくくりとなる挨拶ですから、ビジネスでは男性はスーツ、女性もスーツに近い服装で訪問しましょう。
プライベートでもカジュアルすぎる服装は避け、男性はジャケット、女性は派手すぎず綺麗めな服装を心掛けましょう。
寒い時期になりますので、コートやダウンなどを着て訪問することもあると思いますが、到着後チャイムを鳴らす前に、コートを脱いで手に持つようにします。
お歳暮を手渡しする場合は、玄関先や出先で立って渡す場合と、客間などに通されてから渡す場合があります。
客間に通される場合は、玄関先で簡単に挨拶をし、玄関先では渡さないようにします。
どちらの場合も持参した手提げ袋から取り出し、いったん自分のほうに品物を向けた状態で熨斗の間違いや包装紙の破れなどがないか確認した上で180度回転させ相手に渡します。
玄関先や出先で渡す場合、紙袋から品物を取り出すのが難しいときは「紙袋のまま失礼します」などと言葉を添えて渡すようにします。
その際、片手は紙袋の下に添えて渡すと丁寧な印象になります。
客間が洋室の場合は立って渡すのが基本です。洋室に通され、着席する直前のタイミングで紙袋から出し、渡すと良いでしょう。
客間が和室の場合、挨拶したあとに風呂敷や紙袋から取り出し、品物を確認してから相手のほうに向きを変えて差し出します。
取り出したあとの風呂敷や紙袋は基本的にはさっと畳んで持ち帰りますが、相手から処分の申し出があった場合はお気遣いに甘えても構いません。
1年の感謝の気持ちをお伝えし、お渡しします。渡す際に謙遜して「つまらないものですが…」「大したものではありませんが…」と言ってしまいがちですが、あまりへりくだり過ぎるとかえって失礼にあたるため注意が必要です。
どのような挨拶の言葉とともに渡せばよいのか、例文をいくつか紹介します。
「今年1年ありがとうございました。こちら、ご家族皆さんで召し上がってください。」
「本年も大変お世話になりました。心ばかりの品ですがお納めください。」
「〇〇が好きだとうかがったのでお歳暮でお持ちしました。どうぞお受け取りください。」
感謝の気持ちを述べるとともに、なぜその品物を選んだのか「ご家族皆さんで」「好きだとうかがったので」などと述べるとベターです。
「今年も大変お世話になりました。日頃の感謝の気持ちを込めてお選びしました。どうぞお納めください。」
「いつもお力添えを頂戴しありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。」
「明年も変わらぬご愛顧をいただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。」
ビジネスのシーンではより丁寧な言葉を心掛けましょう。これからも良い関係でいたいという気持ちも伝えられるとより好印象になるでしょう。
お歳暮は風呂敷で持参するのが丁寧ですが、紙袋で持参しても差し支えありません。
風呂敷で持参する場合は、格式高い平包みがおすすめです。結ばないので広げるときもスマートです。
基本的に紙袋・風呂敷は品物が汚れないようにするためのものなので、相手には渡さず持ち帰るのが基本です。
そのまま渡すのではなく、紙袋・風呂敷から出して品物を渡します。
しかし、相手の自宅ではなく出先で渡すときなど、品物を出して渡すことが難しい場合や、紙袋のままのほうが相手が持ち帰りやすい場合などがあります。
その場合は「紙袋のままで失礼します」「このままで恐縮ですが」といった言葉を添えて渡しましょう。
また、片手はいざというときに落とさないように紙袋や風呂敷の下に添えるかたちにして渡すと丁寧です。
昨今はお歳暮を郵送・配送することが増え、かなり一般的になってきました。
しかし、日常からお世話になっている方などは「普段から会っているのになぜ?」と思われる方もいます。日頃から頻繁に会うお世話になっている方には手渡しがおすすめです。
なお、郵送・配送の場合はお歳暮の熨斗を内側にかけることが望ましいです。熨斗は配達の途中で破けやすいため、注意が必要です。
相手先に訪問するタイミングを電話やメールなどで尋ねます。12月初旬に商談がある場合は一緒のタイミングでも構いません。また営業で訪問するタイミングがあれば、そのときでもいいでしょう。
相手から訪問時間の指定がない場合はこちらで提案しますが、相手が出社した直後や昼食時は避けて提案します。
訪問したときに会議室などへ案内される場合は、部屋で挨拶を済ませたあとに紙袋から取り出して品物の熨斗が破れていないかなどを確認し、向きを相手のほうに直して手渡します。
渡すときは上記の段落で紹介した丁寧な言葉を添えて渡しましょう。
相手が忙しくタイミングが難しい場合は、配送で渡すようにしましょう。
習い事の先生へお歳暮を渡すときは、12月初旬に教室等へ訪れたタイミングで渡します。個室など他の人から見えないところで渡すようにし、配慮を忘れないようにしましょう。
風呂敷や紙袋から取り出し、感謝の気持ちを伝えて渡してください。
品物の金額はお歳暮の一般的な相場である3,000〜5,000円を目安に選びましょう。ただ、茶道や華道などの習い事では現金が習わしのところもあります。事前に他の生徒などに確認しましょう。
早めに冷蔵庫などに入れてほしい生鮮品や要冷蔵品は、客間に通されるのを待たずに玄関先で渡します。その際に、「早めに冷蔵庫に入れてください」などと言葉を添えるようにします。
手土産や状況に応じて柔軟に対応する心構えでいましょう。
個人宅の場合、あらかじめ決めておいた訪問時間より早すぎる到着は避けましょう。お迎えする準備の時間があるからです。
目安として約束の時間や少し過ぎたあたりにチャイムを鳴らします。遅れる場合は、相手がいつ来るのかと不安になってしまうため、10分以上遅れると判明した時点で相手へ電話を入れるようにしましょう。
ビジネスシーンでは少し早めに到着するとよいでしょう。約束の時間より5〜10分程前に到着すると安心です。個人宅への訪問と同様に、遅れる場合は早めに連絡するようにします。
訪問の前にコートは脱いで手に掛けておきましょう。外のほこりを持ち込まないためです。
また、客間に通されたときは自身の手荷物を椅子やテーブルなどには置かず床に置きます。コートは荷物の上に畳んで置くようにします。
相手から「コートをお掛けしましょうか?」などと提案された場合はお言葉に甘えてお渡ししても問題ありません。
お歳暮を渡すタイミングが、その1年の中で相手に会う最後の機会になる方も多いと思われますが、相手に感謝の気持ちが伝わるよう、手渡しのマナーは事前に確認しておきましょう。
こちらで紹介した内容を参考に、お歳暮の渡し方に注意してください。
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