和菓子の種類と名前一覧!意味や由来・特徴と魅力は?

和菓子の種類と名前一覧!意味や由来・特徴と魅力は?
日本の伝統的なお菓子である「和菓子」。伝統的な製法で作られた高級和菓子から、コンビニやスーパーでも手軽に購入できる和菓子まで、幅広い種類があります。

また、ご当地の名物になっている和菓子もたくさんあり、バラエティ溢れるお菓子です。

この記事では、和菓子の種類と名前を一覧で紹介します。さらにそれぞれの和菓子の意味や特徴、和菓子のもつ魅力、季節別の和菓子についても説明します。

和菓子とは?

和菓子は、その名の通り日本の伝統的なお菓子です。その歴史は縄文時代までさかのぼります。また、中国やヨーロッパからもたらされたお菓子を起源にもつ和菓子もあります。

和菓子の特徴は「原料」です。米や麦、小豆や大豆、など植物由来かつ自然の素材が多く使われます。そのため、優しい甘さですっきりとした味わいが特徴です。

和菓子の種類

和菓子は、水分量で「生菓子」「半生菓子」「干菓子」の3つに分類されます。

生菓子

水分量が30%以上の和菓子のことを指します。水分が多く含まれていることから、日持ちはあまりしません。早いものだと「当日中」、長く持っても1週間に満たないことが多くなります。ふんわり・もっちりとした食感を楽しめます。

半生菓子

水分量が10%〜30%の和菓子のことを指します。比較的日持ちのよい和菓子です。こちらは、5日〜1週間程度日持ちするお菓子が多く、常温で2〜3週間程度日持ちするお菓子もあります。適度な柔らかさを保ち、贈り物にもおすすめのお菓子です。

干菓子

水分量が10%未満の和菓子のことを指します。日持ちがよく持ち運びもしやすい和菓子です。硬めの食感のお菓子が多く占めています。1ヶ月以上日持ちし、なかには半年ほど日持ちするものもあります。

さらに和菓子は、製法や材料により、以下の種類にも分類されます。
名称 餅物 蒸し物 焼き物 流し物 練り物 あん物 おか物 打ち物 押し物 掛け物 あめ物 揚げ物
意味 主に、もち米や上新粉を原料にした和菓子です。もっちりとした食感のお菓子が多く、老若男女問わず親しまれています。 生地を蒸籠などで蒸して作った和菓子です。蒸して作っているため、蒸籠から甘い香りが漂い、食欲をそそられます。出来たては格別です。 型に生地を流して焼いたり、オーブンで焼いたりして作る和菓子です。焼いているため、キャラクターなどを焼き目でつけたお菓子も見受けられます。 寒天や葛粉を原料にした生地を型に入れ、一定の時間寝かせて固めた和菓子です。お菓子によっては、日が経つごとに食感や味わいに変化があります。 餅粉やあんこなどを練って作った和菓子です。こちらは、しっとりとした食感やもっちりとした食感が美味しい和菓子です。 砂糖や水飴をあんこなどと混ぜ合わせ、高い糖度にすることで保存性を持たせた和菓子です。糖度が高いため、濃厚な甘さを味わえるのが特徴です。 加熱せずに、あんこやお餅などを混ぜ合わせた和菓子のことです。お菓子の特性上、色々な味わいのお菓子で溢れています。 粉と砂糖を、型に入れしっかりと固めた和菓子です。水分が少なく、固めの食感です。その分、しっかりとした甘味を楽しめます。 粉と砂糖、あんこなどをしっかり固めて作った和菓子です。固めの食感ながらも、もっちりとした食感も味わえ、固さと柔らかさの両方を兼ね備えたお菓子です。 材料に、蜜をかけたり漬け込んだりして作った和菓子です。サクッとした食感と、少ししっとりとした食感が特徴。噛むごとに感じる甘味が美味しいお菓子です。 砂糖や水飴を煮詰めて、一定期間冷まして固めた和菓子です。固めで舐めて楽しむお菓子もあれば、もっちりとした食感のお菓子まで幅広くあります。 揚げて作った和菓子です。香ばしさや食感を楽しむことができます。
様々な種類に分類される和菓子ですが、同じ蒸し物でも生菓子と半生菓子があったりと、正確に分類するのは難しいです。

生菓子の特徴と種類別の意味や由来

生菓子の特徴と種類別の意味や由来
生菓子には、上等な和菓子も多く、おもてなしにもおすすめです。その中からいくつか代表的なお菓子を紹介します。

おはぎ

おはぎは、もち米とうるち米を混ぜて、蒸すあるいは炊き、粗く搗いて丸い形に仕上げたものに餡をまぶした食べ物です。

おはぎには赤色の小豆が邪気を払うという言い伝えがあり、古い時代に貴重だった砂糖を使ってお供えすることで、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるとされています。

おはぎの粒あんの皮がたくさん散っているのが小さな萩の花が揺れているところに似ていることから、萩の餅や萩の花と呼ばれていました。中世になって、女官が「おはぎ」と呼んだことが由来と言われています。

大福

大福は、あんこなどを餅で包んだ和菓子です。室町時代の「鶉餅(うずらもち)」というお菓子が起源と言われています。

江戸時代から庶民に親しまれ、今でも老若男女問わず多くの人に親しまれている和菓子。ヨモギを練り込んだ「草大福」や大豆を練り込んだ「豆大福」、中身に果物を包んだ「フルーツ大福」など種類も豊富です。

饅頭

饅頭は、小麦粉などを練った皮であんこなどを包み、蒸籠などで蒸しあげた和菓子です。中国の三国時代に生まれた「蛮頭(まんとう)」という食べ物を起源とし、平安時代に日本へ伝来したと言われています。

お祝いの「紅白饅頭」、温泉地の「温泉まんじゅう」、カリッとした食感の「かりんとう饅頭」、夏に清涼感をもたらす「水まんじゅう」など、種類も豊富です。

カステラ

カステラは、小麦粉に鶏卵、砂糖、水飴などを混ぜて焼いたお菓子です。長崎の定番土産として親しまれている「カステラ」。戦国時代にポルトガルから伝来したと言われています。

南蛮菓子ですが、和菓子に分類されています。ふんわりとした食感と優しい甘味が人気です。

どらやき

どらやきは円盤状の生地に小豆餡を挟んだお菓子です。どらやきの起源には諸説ありますが、今のような丸い形になったのは、大正時代と言われています。

どらやきは二枚の皮であんこを包んでいることから、夫婦円満や子供、親などの絆を意味するとても縁起のいい和菓子です。結婚の挨拶に行く時の手土産にもおすすめです。

羊羹

羊羹は、一般的には餡を型に流し込んで寒天で固めたものです。手軽に手に取れるものから、高級なものまで幅広く揃っています。元々は、精進料理の一つとして日本にもたらされました。

寒天の少ない「水羊羹」、栗が入った「栗羊羹」など、色々な味わいがあります。

練り切り

練り切りとは、白あんにつなぎを加えて練り上げ、細工したお菓子です。お茶会には欠かせない和菓子。茶道文化が花開いた江戸時代に生まれたお菓子と言われています。

「上生菓子」とも呼ばれ、和菓子の中では格式高いイメージを持ちます。練って作られているお菓子の特性から、色々な形状のお菓子を作ることが可能で、四季折々の美しい見た目も楽しめます。

あんドーナツ

あんドーナツは、ドーナツ生地で餡を包んで揚げた和菓子です。あんこをふんだんに使い、しっとりとした生地との相性は抜群。洋菓子のドーナツとは異なり、リング状ではなく球形です。

半生菓子の特徴と種類別の意味や由来

半生菓子の特徴と種類別の意味や由来
半生菓子は、贈り物にも使われるお菓子が多いです。代表的な半生菓子をご紹介します。

石衣

石衣(いしごろも)は、あんこと水飴を練り、小さく丸めて砂糖をまぶした和菓子で、上品な甘さが特徴です。名前の由来は、石が衣をまとっているように見えるからと言われています。ただ、関西地方では松露(しょうろ)と呼ばれます。

最中

最中は、こしあんや粒あんを、餅米を原料に作った皮で挟み込んだ和菓子です。平安時代のお月見の行事に詠まれた和歌を元に、江戸時代に「最中の月」という名称で販売されたのが始まりと言われています。

一般的な最中は、あんこを皮で包んだシンプルなものですが、求肥や栗が入っているものや、色々な形の皮で挟んだものなど、お店や地域ごとで様々な最中があります。

桃山

桃山とは、主に白餡、砂糖、卵黄を使って作られ、卵の風味や優しい味わいが美味しいお菓子です。

桃山は、京都の桃山御殿(伏見城)の瓦模様にちなんで名付けられたと言われています。しっとりとした食感で、お茶との相性も良いでしょう。

錦玉羹

錦玉羹(きんぎょくかん)は、寒天や水あめ、砂糖を煮詰めて固めた和菓子です。中に練り切りで作った金魚やアユを浮かせたら、一気に夏の風物詩になります。

求肥

求肥(ぎゅうひ)は、白玉粉や餅粉に砂糖や水飴を加えて練ったものです。求肥の由来は、牛の皮に似ていたという説があります。

水飴や砂糖が入っているため、ほんのりとした甘味を感じます。また、柔らかさが持続するため、他の和菓子の素材として使われることも多いです。最中やどら焼き、ぜんざいの中に入っていることもあります。

柚餅子

柚餅子(ゆべし)は、柚やクルミと、餅粉などを練り合わせた和菓子です。携帯食や保存食として発展し、献上品にされていたこともあります。

干菓子の特徴と種類別の意味や由来

干菓子の特徴と種類別の意味や由来
干菓子は、米菓や芋けんぴなど駄菓子屋でも手に入る和菓子から、落雁や村雨のように高級なイメージのある和菓子まで幅広くあります。その中でも代表的な和菓子を紹介します。

落雁

落雁(らくがん)とは、穀類の粉と砂糖や水飴を押し固めた和菓子です。フワッと口の中で溶けて広がる食感が特徴です。伝統的な和菓子で、日本三大銘菓はすべて落雁です。

村雨

村雨は、小豆・砂糖・米粉を原材料にして蒸した和菓子です。江戸時代に大阪で生まれました。四角い形状のものから、ロール状のものまで、お店の個性が光ります。お土産にもおすすめしたい逸品です。

おこし

おこしとは、加工したお米に、砂糖や蜜で作ったシロップをかけ、固めた和菓子です。サクッ、ジュワッとした食感が特徴。有名なものとしては、浅草の「雷おこし」があります。

ボーロ

ボーロとは、小麦粉に砂糖や卵などを加えて練ったあとに焼いた和菓子です。そしてボーロは16世紀にポルトガルから日本に伝わった南蛮菓子です。

ポルトガルのボーロはカステラのような食感でしたが、同じ材料で作ってみても、小麦粉の違いから全く異なるものしかできませんでした。その後、さまざまな職人がボーロの研究を重ね、目覚ましい発展をし、現代のボーロに変わりました。

ひなあられ

ひなあられとは、うるち米やもち米を原料とした和菓子です。江戸時代から始まる「雛の国見せ」が、ひなあられを食べる習慣の始まりです。雛の国見せとは、女の子がひな人形を持って一緒に外に出かける遊びです。そのときに、お菓子として持っていたのがひなあられでした。

せんべい

せんべいとは、米粉や小麦粉などを練って薄くのばして焼いた和菓子です。せんべいは醤油や塩で味付けしたものが多く、「パリパリ」「ポリポリ」など食感が楽しめます。

有平糖

有平糖(アルヘイとう・ありへいとう)は、煮詰めた砂糖と水飴で作った和菓子です。ポルトガルから伝来した南蛮菓子のひとつ。日本で独自に進化し、伝統工芸菓子にもなっています。

和菓子の魅力3つ

和菓子の魅力を3つ紹介します。

1. 季節に合わせた和菓子が豊富

春の「桜餅」、夏の「水まんじゅう」、秋の「芋羊羹」、冬の「花びら餅」など、季節の花や気候にあったお菓子が豊富にあります。また、その時期に穫れる果物を使った和菓子もあります。

例えば、人気商品としては、冬から初春にかけて販売される「苺大福」があります。その時期になると多くの和菓子店の店頭に並び、お店によっては売り切れることもあるほど人気です。

2. 優しい甘味が美味しい

和菓子といえば、優しい甘味がふんわりと口の中に広がる味わいが特徴です。

香川県や徳島県で生産される高級甘味「和三盆」、沖縄特産の「黒糖」、もち米のデンプンを由来とする「水飴」など、使用する甘味によって味わいや風味が変わるのも趣深いです。

3. ご当地を代表するお菓子がたくさん

和菓子は、それぞれの地域やお店で独自の進化・発展を遂げたお菓子がたくさんあります。

新潟県では、上杉謙信が持ち歩いていた兵糧から進化した「笹団子」、仙台近郊で穫れる枝豆をふんだんに使用した「ずんだ餅」、群馬の小麦文化から誕生した「焼きまんじゅう」など、ご当地の歴史や特産物に由来するものが多いです。

季節別の和菓子

季節別の和菓子
季節ごとに楽しめるのが一番の魅力である和菓子。それぞれの季節でどんな和菓子があるかご紹介します。

春の和菓子

春の和菓子といえば、「桜餅」。桜の色を模したピンク色が特徴の桜餅は、餅生地を桜の葉で包むことで、見た目・香りともに春を感じる一品です。

また、お花見に欠かせない「三色団子」も定番です。また、「菱餅(ひな祭り)」「柏餅、ちまき(端午の節句)」といった、伝統行事にちなんだお菓子は、春に集中しているといえます。

夏の和菓子

日本の夏といえば「蒸し暑さ」。そのため、夏の和菓子は見た目から清涼感満点の和菓子が多いのが特徴です。

透明な葛生地で包んだ水まんじゅうは、つるんとした喉越しで、食欲が出ない夏でも食べやすく、優しい甘味がさらに一つ一つ手を進めます。水羊羹や和風のゼリーも、見た目・喉越し共に清涼感を与えてくれます。

秋の和菓子

秋になると、芋や栗、果物が収穫される時期。芋羊羹や栗きんとん、栗まんじゅうなど、芋や栗を使った和菓子が多く出回ります。

また、9月のお月見には欠かせない月見団子も秋の和菓子といえるでしょう。また近年では、ぶどうやなしなど旬の果物を使った大福も人気を集めています。

冬の和菓子

冬といえば、新年を迎える季節です。新春を模した「花びら餅」や「うぐいす餅」が代表的です。また、寒い体を温めるお汁粉も、冬に欲しい和菓子といえます。また、1月を過ぎると登場する「いちご大福」は、老若男女を問わず人気な和菓子です。

様々な和菓子を食べてみよう

「和菓子」を一つとっても、水分の含有量や製法、季節ごとなど、たくさんの種類の和菓子で溢れています。味はもちろんのこと、繊細な見た目は、日本人だからこそ作り上げられたお菓子ではないでしょうか。

季節に合わせたお菓子があるのも、四季のはっきりした日本の風土だからこそ。日常のおやつから、贈答用まで幅広く使うことのできる和菓子。ぜひ色々な和菓子を味わってみてください。

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