お世話になっている人にお中元を贈ろうと思ったときに、何を選んでいいのか悩む方も多いでしょう。
こちらではお中元選びに迷わないために、お中元の選び方のポイントや相場、おすすめ商品を詳しく解説していきます。
贈る時期や贈り方なども説明しますので、お中元を初めて贈る方もぜひ参考にしてください。
お中元の選び方のポイント
お中元選びで押さえておきたいポイントを把握しておきましょう。
相手の好みを把握する
まずは相手の好みを把握することです。お酒が好きなのか、甘いものが好きなのか、あなたが普段接しているときの相手の姿を想像してみましょう。
お土産をもらったときの反応、飲み会での姿などから相手の好みが見えてくるはずです。
代表的なものを選ぶ
もし相手の好みが分からない場合は代表的なものを選ぶようにしましょう。
お中元の代表としてお菓子やジュース、ビール、ハムや素麺などが世間に定着しています。基本的には誰がもらっても嬉しいものなので人気となっています。
相手先の家族構成や人数を考えて選ぶ
相手が一人暮らしの場合、大量の詰め合わせは余らせてしまう可能性があります。小さなお子様がいる家庭なら、ビールとジュースのセットにすれば家族皆で楽しめます。相手先が会社なら、配りやすい個包装のものが喜ばれます。
このように相手先の家族構成や人数を考えると、喜ばれる品物がイメージしやすくなります。
日持ちするものを選ぶ
お中元をたくさんの人からもらう相手の場合、もらったお中元をすぐには食べきれません。そういった人には賞味期限が長いものを贈ると保存がしやすく喜ばれます。
お中元の相場金額(価格帯)
お中元の金額の相場(価格帯)は贈る相手との関係性、送る品物の種類や量、地域や時期によって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。
職場の上司
自分の職場の上司へのお中元は5,000円程度が相場です。関係性によって値段は変わってきますが、特にお世話になったと感じる上司でも10,000円を超える品物は高額すぎると感じられる可能性があるため、注意が必要です。
取引先相手
取引先相手へのお中元は5,000〜10,000円程度がよいでしょう。部署の人たちで分けられることが多いため、個数が多くて配りやすいものがおすすめです。
企業の中にはビジネス相手からのお中元・お歳暮の受け取りを禁止しているところもあります。贈答は可能か事前に確認をするようにしましょう。
親戚
親戚へのお中元は3,000〜5,000円程度が妥当です。普段から付き合いのある相手なので、金額よりも相手の好みや家族構成を考えて選ぶようにするとよいでしょう。
友人・知人
友人・知人へのお中元は3,000円程度がおすすめです。相手への負担にならないように、価格は抑えめにします。定番品よりも、相手の好みに合わせた品物選びが大切です。
お中元でもらって嬉しいもの人気ランキング32選
お中元でもらって嬉しいものについて、当社の販売データをもとに調査し、人気ランキングにしました。人気のあるジャンル順におすすめ商品を紹介しますので、気に入るものがないか探してみてください。
洋菓子
有名メーカーの洋菓子詰め合わせは個包装になっていることが多く、配りやすいのでビジネスの相手へのお中元に最適です。
クッキーなどの焼き菓子は日持ちするのも嬉しいポイントです。お中元らしい季節感を出すのであれば、ゼリーやシャーベット、アイスなど涼しげなものをチョイスします。
甘くて食べやすい洋菓子はおやつとしても人気があるので、子供が多い家庭でも重宝します。個人の方へのお中元では数量の少ないこだわりのデザートを選ぶと、家での贅沢なひとときに使ってもらえるので喜ばれます。
ビール・クラフトビール
大手メーカーのビールは毎年定番のギフトとして人気があります。缶ビールは常温保存が可能で賞味期限も長いため、もらった相手も管理しやすいのがポイントです。
ビール以外のお酒も人気がありますが、夏の暑い時期に飲みたいお酒としてはビールがやはり人気です。お酒好きの人への贈り物で迷ったら大手メーカーのビールで間違いないでしょう。
和菓子・諸国銘菓
水ようかんやくずきりなど、和菓子や諸国銘菓は洋菓子よりも季節を感じられるものが多くあります。夏らしいギフトを探している人におすすめの選択肢です。
また、羊羹は未開封であれば日持ちする商品が多いので、長期保存可能なものを探している人におすすめです。あんこ以外の材料が入っているものは賞味期限が短いものもあります。
しょっぱいお菓子の代表であるおかきや煎餅は、甘いものが苦手な相手におすすめです。また、甘いお菓子よりも気張らないイメージがあるので、贈った相手に気を使わせたくないという人にもおすすめのギフトです。
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たねや 涼菓詰合せ
3,100円(税込3,348円)
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とらや 水羊羹9個入
3,000円(税込3,240円)
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銀座鈴屋 氷華ものがたり
5,000円(税込5,400円)
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桂新堂 夏のえび物語
4,000円(税込4,320円)
ジュース・飲料・乳製品
夏場に消費が増えるジュースは特に子供がいる家庭へのお中元におすすめです。野菜ジュースや果汁100%ジュースなど、普段のジュースよりもワンランク上の飲料が喜ばれます。
飲料は買い物に行くと重くて大変なので、子供が多い家庭ほど喜ばれるでしょう。また、夏はアイスコーヒーも人気があります。子供よりも大人を意識したギフトですが、牛乳で割って子供も楽しめるため、子供がいる家庭へのお中元としても悪くありません。
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カゴメ 国産プレミアムフルーツジュースギフト
3,000円(税込3,240円)
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ウェルチ 100%ジュースギフト
3,000円(税込3,240円)
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サントリー 黒烏龍茶・胡麻麦茶ギフト
5,000円(税込5,400円)
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カゴメ 野菜生活ギフト 国産プレミアム
3,000円(税込3,240円)
ハム・精肉
ハムや精肉もお中元ギフトの人気商品のひとつです。ハムはいろいろな詰め合わせセットが各メーカーから発売されています。
精肉はすき焼き用、しゃぶしゃぶ用、ステーキ用やローストビーフも人気があります。食卓のメイン料理として活躍するため、普段から料理をする家庭に特に喜ばれるでしょう。
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マイスター山野井 炭焼きみそ漬け焼豚と合鴨セット
5,000円(税込5,400円)
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日本ハム 北海道 プレミアム 美ノ国ハム詰合せ
5,000円(税込5,400円)
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キルン バラエティセット
5,000円(税込5,400円)
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伊藤ハム 伝承の響ハム詰合せ
3,000円(税込3,240円)
惣菜
お皿に盛るだけで一品のおかずになったり、温めるだけだったりお湯を注ぐだけで食べられる惣菜ギフトも人気があります。
あまり料理をしない独身や単身赴任中の方、料理をすることが難しくなった高齢の方には重宝するので特に喜ばれます。
大手メーカーの他にも、地域の名店などが惣菜ギフトを出していることがあるので、有名どころ以外で、こだわりのギフトを探している人にもおすすめしたいジャンルです。
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聘珍樓 飲茶詰合せ
5,000円(税込5,400円)
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浅草今半 おこの味連
5,000円(税込5,400円)
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京都 辻が花 夏の京茶漬と京野菜のお吸物
5,000円(税込5,400円)
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新潟 加島屋 瓶詰2本セット
7,500円(税込8,100円)
麺
うどんやそうめんなどの乾麺は食欲がない夏場にもツルッと食べやすい食品のため、お中元ギフトでとても人気があります。
甘いものなどと違って好みが分かれにくい食品である上、年配の方から小さい子供まで親しまれるものなので、3世代で住む家庭への贈り物として特におすすめです。
1年以上日持ちすることが多いため、急いで食べなくてもいいというのも相手への配慮になります。
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手延素麺 揖保乃糸 特級品(ひね)
3,000円(税込3,240円)
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手延素麺 揖保乃糸 特級品(ひね)・麺つゆ詰合せ
3,000円(税込3,240円)
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佐藤養助 稲庭干温飩三種 つゆ付
5,000円(税込5,400円)
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佐藤養助 稲庭干温飩
3,000円(税込3,240円)
魚介類・海産物
おかずとして重宝する魚介類・海産物ギフトもおすすめです。うなぎや魚の切り身など、真空パックになっているものは保存もしやすく食べやすくて人気があります。
また、魚介類や海産物は高級感のある食材が多く、栄養が豊富で、健康を気にする方にも喜んでもらえるでしょう。
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たじみや 静岡産うなぎ蒲焼き
10,000円(税込10,800円)
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京都 辻が花 レンジで魚と肉の柚香西京漬詰合せ
8,000円(税込8,640円)
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京粕漬魚久 京粕漬詰合せ
10,000円(税込10,800円)
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福さ屋 無着色辛子めんたい
5,000円(税込5,400円)
お中元を贈る時期
お中元はお盆の前に贈るのが一般的です。そして地域ごとに先祖供養をする時期が違うため、お中元を贈る時期は異なります。
近年はお中元を贈り合う相手よりも先に届けたいという思いから、早めにお中元を贈る人もいます。そのため、6月下旬から8月上旬頃までがお中元を贈る時期になります。
大まかに地域ごとのお中元の時期を紹介します。
東北・関東
東北と関東は7月1日〜7月15日までです。
北陸
北陸は地域によって7月1日〜7月15日の場所と7月15日〜8月15日の場所があります。
東海・関西・中国・四国
7月15日〜8月15日までです。
九州
九州は8月1日〜8月15日と遅い傾向にあります。
贈る時期に迷ったら早めに出すほうがよいでしょう。もしも地域の目安となる時期を過ぎてしまったら、立秋(2023年は8月8日)前は「暑中御見舞」として、立秋以降は「残暑御見舞」として贈ると相手には違和感なく受け取ってもらえます。
お中元の渡し方
お中元は本来、相手先を訪問して、直接手渡しすることがマナーとされていました。しかし今では直接会うことが難しく、配送するケースが一般的になっています。それぞれのシーンでのお中元の渡し方を紹介します。
配送
配送の場合、のし紙は包装紙の内側にかける「内のし」が好まれます。配送途中でのしが破けることを防げるからです。ただし近年はエコの観点から、完全には包装しない「簡易包装」の形も増えてきています。
手渡し
手渡しの場合は包装の外側にのしをかける「外のし」にして持参します。お渡しするときに一目で相手が「お中元」だとわかるからです。
手渡しのタイミングは、部屋に通されて着席する前が一般的です。手提げ袋から出し、品物に汚れなどがないか確認してから、のしが読めるように相手に品物を向け、両手で渡します。
お中元の熨斗(のし)の書き方
お中元の熨斗(のし)の表書き(上段)は「お中元」もしくは「御中元」としますが、時期が遅くなってしまった場合は「暑中御見舞」「残暑御見舞」の熨斗をかけることもあります。
名前書き(下段)は送り主の名前を入れます。個人として贈る場合は個人名、会社として贈る場合は会社名もしくは社長名まで記入することもあります。
しかし、配送の場合、最近は配達票に送り主の名前が記入されるので書かないケースも多く見られます。
「お中元」「御中元」
「お」の字をひらがなにするか漢字にするかについて決まりはありません。贈り先の地域のお盆を迎えるまではお中元の表書きで問題ありません。
「暑中御見舞」「残暑御見舞」
東京などのお盆が7月のところでは7月中旬を過ぎるとお中元ののしでは違和感を与えてしまうことがあります。その場合は立秋(2023年は8月8日)より前の時期は「暑中御見舞」として、立秋以降は「残暑御見舞」として贈るほうが無難です。
「御礼」「粗品」「心ばかり」
お中元として相手に気を遣わせたくない気持ちから表書きを「御礼」「粗品」「心ばかり」とするケースもあります。季節感は薄れますが、お返しなどの気遣いは不要です、という思いが伝わる表書きとなります。
Q. お中元は誰に贈ればいい?
取引先や上司、親戚や友人など、どういった関係の人には必ず贈らなければいけないといった決まりはありません。お世話になった、これからも仲良くしていきたい、といった気持ちがあればどんな間柄でも贈って問題ありません。
お中元は基本的に半年間お世話になったお礼として贈るものです。あなたがお世話になった人に気持ちを込めてお中元を贈りましょう。
Q. お中元のお返しは必要?
お中元はお世話になった方への感謝の気持ちで贈るものなので、必ずしも必要ではありませんが、最近は贈り合うことが増えています。また、相手の気遣いに対する感謝として、お返しの前にお礼状を送るといいでしょう。
お返しをしたいという場合は、相手が気にしないように少し金額を下げて贈るようにします。自分がお世話になった方だと感じるようなら、同等の品物を来年以降も贈るようにするとよいでしょう。
Q. 食品以外をお中元で贈ってもいい?
食品以外をお中元で贈っても差し支えありません。洗剤やタオルなどの実用品はお中元としても人気のジャンルです。
もともと日本には酒や米などの食品をお供え物にする文化があり、それらを人々が分かち合って食べる、神様と人間の「共食」の考え方から食べ物を贈り合う習慣が根付いているという説があります。
そのため食品が多く選ばれていますが、お中元は日頃の感謝の気持ちで贈るものなので食品以外の物を贈っても問題ありません。
Q. お中元の時期を過ぎてしまったら?
相手先のお中元の時期を過ぎてしまったあと、お中元を贈りたい場合、立秋前なら「暑中御見舞」として、立秋後なら「残暑御見舞」として贈ることでほぼ同じ意味として贈ることができます。
Q. お中元は継続的に贈らないと失礼?
お中元のやりとりを翌年以降も続けた場合は、継続的に贈ることが挨拶の意味合いにもなってきます。突然お中元を贈るのをやめてしまうと、相手に「何かあったのか」と不安に思わせてしまう場合があります。
お中元のやりとりを途中で止める場合は、手紙を送りましょう。今までのことに感謝しつつ、「お気遣いは不要です」と丁重に伝えることが大事です。
相手をイメージしながら商品選びを
お中元は感謝の気持ちで贈るものですから、相手に喜んでもらいたいものです。贈り方のマナーや贈ってはいけないものはありますが、あなたが相手のことを考えて選んだ品物はきっと相手にも喜んでもらえるでしょう。こちらの記事を商品選びの参考にしてください。